概 要
近年青少年の凶悪犯罪が増加や、不登校、ひきこもりに苦しむ児童、生徒、若者の増加など、子どもたちが健全に育っていくことが困難になっていると言われています。

 少子化や受験戦争の激化などのため、少年期にたくさんの友達といっしょに、自然とふれあいながら遊ぶ機会が奪われています。友達と時にはけんかをしながら、トラブルの解決の仕方を学びます。相手への思いやりの気持ちを育むことがないまま幼児期をすごしてきた子どもたちは、年を重ねて大きくなっても「がまんすることができない。」「友達と仲なおりがなかなかできない。」「傷つきやすい。」等の幼児性を残したまま集団にとけこめずに苦しんでいます。

 以前は、親子でキャッチボールをしたり、鉄棒の練習をしたりする姿をどこででもみかけたものです。父親の帰りが遅く、休みの日も疲れきっているせいか、あまりみかけなくなりました。家庭でも地域でも体を動かして遊んだり、自然や仲間とふれあいながら「やさしさ」「たくましさ」を自然と身につけていきます。そのような機会に恵まれない子どもたちは、テレビゲームやカ-ドゲームなどの少人数の部屋遊びが多くなり、心も体もひよわになっているようです。

 福岡市は海にめぐまれ、海浜公園も整備された所が多いようです。しかし近くに住んでいても、楽しく海で遊ぶ機会が少ない子が多いと聞いています。 そこで、海の自然の素晴らしさを知ったウインドサーフィンやカヌーを愛する有志が集い主に小中学を対象として、親子、兄弟、友達といっしょに海で遊ぶ楽しさを知らせようと考えました。若者の間でも海で楽しく遊ぶ中で、自然に赤潮で汚れたくさい海よりも、いつまでも美しい海でいてほしいという気持ちが育っています。